● 釘抜地蔵(くぎぬきじぞう) ●
弘法大師が弘仁10年(819)に開創され
ました。
 本尊の石造地蔵菩薩像は種々の苦し
みを抜き取ってくれるため、「苦抜地
蔵」と呼ばれて厚い信仰を集めていま
したが、いつしか「釘抜地蔵」の名で
知られるようになりました。
 その昔、京都の大商人が40歳の時、
何事も無いのに両手がひどく痛み、釘
抜地蔵の噂を聞き、願をかけ祈ったと
ころ、夢の中で地蔵尊が言いました。
「あなたは前世で人を恨み、人形を作
ってその両手に八寸の釘を打ち呪った
ことがありその罪が今、我に帰ってお
る。私がそれを抜き取ってあげました
」と。目覚めると両手の痛みが無くな
っており、彼は急いで寺に駆けつける
と不思議な事に尊像の御前に朱に染ま
った二本の八寸釘があったそうです。
以来、釘抜地蔵と呼ばれるようになっ
たそうです。
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